えっ?
銀行に勤めだして一年ほど経った頃、
何と父が結婚しなさいと言いだしました。
は??
関西に残りたいのを諦めて帰って来て、その一年後にこう言われるとは。
帰って来てまもなく、結婚しなさいと何で今度は追い出されるのかと、
もう私には訳が分かりませんでした。
仕事が終わり、バスで帰る中泣いていました。
涙が止まりませんでした。
学校を卒業し、就職をして結婚をするというレールに脱線しないようにという親心からです。
私自身、結婚願望がなくはなかったのですが、それは相手がいてのことです。
母が早速、母の妹から届いた写真を私に見せます。広島市の公務員です。
私は父に言いました。
会えばきっと私を気に入るだろうけど、私でなくても気に入ると思うと。
そして、母が私のために結婚相談所に加入して、今度は東京在住の皇宮警察の方とのお見合い。
会いました。東京に魅力を感じたからです。
なぜ結婚を?と相手に聞くと体裁でした。
・・・私でなければというパターンではない人に連いていけるものでしょうか?
結婚適齢期と、今では死語になった言葉に私は翻弄され、息が詰まりそうでした。