れっかの、あるあるブログ

~いろんなことあるけど、前を向くのをやめないでね~

その日の電話にテンパって。

この日の夕方、家に電話がありました。

携帯電話のない時代ですから、ダイヤル式の黒電話です。

リーン、リーン。受話器を取ると、

今朝、ホテルからホテルに一緒に帰ったその人からでした。

 

私はテンパって、思わず

「あ、ホテル代半分出します!」

と考えてもいなかったことが口から出てしまいました。

 

その人は、

「いや、それはいいです。

 ...うーん。ごめんね。こんな事になって。

 決して酒が入ったせいではないから。

 俺としては、結婚を前提として付き合いたい。

 明日まで待てずに電話した。

 付き合ってください。」

 

私は一も二もなく、

「はい。」

と返事をして電話を切りました。

 

あー、さっきまでの

何かどんよりとしていたものから解き放たれ、

嬉しくて堪りませんでした。

 

おそらく、彼が明日まで待てずに

と言ったのは、明日言うよりも

私に明るい顔で出社して欲しいという

配慮からではないかと思いました。

 

 

補足ですが、なぜ彼が私の家の電話番号を知っていたか。

いや、知らないはずです。

その当時は、個人情報という言葉さえなく、

日本電信電話公社から配布された電話帳で

私のありふれた苗字と町名を調べて掛けてきたのでしょう。

 

 

私も、翌日の営業部では、

あの人とこの人が朝帰りして来た報道で

一部では話が盛り上がることだろうと思っていましたが、

公然と付き合うことになったので、

更に驚くものかはわかりませんが、

 

誰よりも驚いたのがこの私でした。