れっかの、あるあるブログ

~いろんなことあるけど、前を向くのをやめないでね~

財閥の娘じゃあるまいし。

彼の家は老舗100年になる酒屋で、

私の父も会社を経営しており

親同士既にロータリークラブを通して

存じ合う関係と知り、

 

しかもなんと、父が会社を建てる前に

彼のお父さんが所有するテナントで

営業していたのをこの時初めて父から聞いて、

ロータリークラブ以前に面識があるどころか

父がお世話になった関係だったのでした。

 

彼のお父さんはあなたの娘さんならばと

私たちの付き合いを喜んでくださったのです。

 

つまり、あちらのお父さんにしたら、

私という人格抜きで

本心なのか、社交辞令なのか分かりませんが、

父と会ったその場所でにこやかに会話がはずんだそうです。

 

父も安心したことでしょう。

娘の相手が銀行員で...。

 

彼の家に遊びに行った時に、

お母さんにお会いした時も

礼儀を知らない私は、ぺこりとお辞儀をした程度でした。

 

それでも優しいお母さんです。

酒店の仕事の最中というのにささっとリンゴをむいて

部屋のドアを少し開けて、手だけ伸ばして彼に

お渡しになりました。

 

まあ私自身、このようなご縁が以前からあったのは

全くの想定外でしたが、

親から反対されることは何一つなく、

付き合いは始まりました。

 

そして、どこからどう漏れたのか、

銀行では政略結婚と妙な噂が立ったりで、

私が財閥の娘じゃあるまいし、

当銀行は、業務も忙しい所ですが、

他人のうわさ話もなかなか忙しそうでした。

 

というか、彼の隠れファンが結構いたようで、

私と仲が良くてもそこは別。

やっかみが女子行員に起こったのも否めないようでした。