れっかの、あるあるブログ

~いろんなことあるけど、前を向くのをやめないでね~

あなたを好きです。とまだ伝えていないけど、気が付いているならどうか~。

元々この、ジャズのレコードを見せて欲しいな作戦を

考えていたかどうかは記憶がないのですが、

 

銀行員の預金課定番の食事処で

たまたまその人と私だけの偶然からの

魔女の作るコーヒーを飲んでアポイントを取り、

銀行に戻るまでのたった一時間が

私にとっては妙にスローで、しかも第一関門通過!

となりました!

 

その頃はまだ週休二日制ではなかったと思います。

日本一長いそのアーケード街は活気にあふれていて、

土曜日も休みになると

入金や両替が大変になるという

不満の声が上がっていたのを覚えています。

 

12時までの営業が終わり、

その日の諸整理が済んでそそくさと着替えたものの

待ち合わせの場所を聞いていなかったのですが、

 

出口を出た所で、その人は他人の目も気にせず

銀行の駐車場で待っていました。

 

いやいや、

普通、誰かに見られたらって気にするでしょうよ。

まだまだこの人は

銀行内の三面記事大好き女子行員らのことが

わかってないんだなー。

 

補足ですが、

私はその類の話には全く興味のない人間で、

誰かと誰かがくっついたの離れたの

結果を知るのは、いつも誰よりも遅く、

知らないのはあんただけだよって言われるの

よくあることでした。

 

 

街のど真ん中から車が向かう先は、

下町っぽい景色に変化していく、

店がろくにない、街には近いがど田舎でした。

 

その人の家に到着して、玄関を上がり

その真横の3畳程の狭い部屋に入ると、

アルファベット順に並べてあるLP盤が

ざっと200枚、とスピーカーとデッキがあるので

もう、座る場所がその人と近距離です。

 

ちょっとだけ見えた向こうの部屋は

二間で30畳程ある大広間でした。

 

なんでこんな狭い部屋かというと、

お父さんがジャズが嫌いだからということでした。

 

いろいろお気に入りの曲の紹介で

ドーナツ盤のLPを丁寧にプレーヤーに置いて

針を下ろします。

 

1980年代は、こうやって音楽を楽しむ

アナログの時代でした。

 

ジャズを聴きながら

やっぱりこの良さがわからない私は

ふとした話から、矢野顕子やティンパンアレー、

シュガーベイブやハッピーエンドが好き

と言うと、

 

えー、そういう人だったの?

(え?なになに、その言い方。と嫌な予感。)

 

と、

俺も持ってるよと、数あるアルバムの中から

さっさっと引き出し

私が持っているアルバムが!

 

あ、これこれ!と私。

 

 

ジャズに興味がありがちに見せかけて、

本音をぽろっと言ったところから、

3畳部屋での、音楽性が一部一致したのは

私にとって「音楽性の一致」

とても嬉しい瞬間でした。

 

細野晴臣率いるティンパンアレー、後のテクノポリス

ハッピーエンドから後の亡き大瀧詠一

シュガーベイブから後の山下達郎

と言った方が若い方々にはわかりやすいでしょうが

 

彼等の音楽は、

40年前もの全盛期を経て今に至っている

凄ーい音楽の先駆者勢揃いで、

 

その人と私は全然違う場所で共感していたことに

それだけでまた好きになりました。

 

leccaの「あなた」

この時の私の心境です。

宜しければ、是非聴いてください!

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