加勢婦は見た!パート2 えっ?うそやろ?
ビール業界が手を変え品を変え美味な戦いをする中、
ちょうどビールが値上がりをするという時に発泡酒なる救世主が現れ、
その後ビールの売り上げを抜いてしまうのですが、
これは酒屋の時代の未来の話になるので割愛します。
実際私は米屋でありながら、
コシヒカリの美味しさを知りませんでした。
なぜならお母さんがつつましい人なのに
私がコシヒカリを買うなんておこがましく、
コシヒカリ自体、売ってなんぼの商品になっていたので
そこで単価が高いのが優位と知ったものでした。
なので、自分が口にすることに興味がないというか
まず、その価格に手が出ませんでした。
その頃はコシヒカリを筆頭にゴールド米・シルバー米・
グリーン米・標準米とランク分けで価格も変わり、
えっ??
あれっ??
と今頃驚いたのは、
40年前のコシヒカリ10㎏が7000円台だったと克明に覚えていますが
アマゾンで今の価格を調べたところ5000円台ではありませんか!
40年も前の価格より今の方が安いというのは・・・?
あの頃別にコシヒカリが希少でもなく例年豊作でした。
私にわかることは
あの頃は法律上価格が定められていました。
とは言え、あの頃の7000円って
一般市民の収入のいかほどを米代が占めていたのかと、
今驚くばかりです。
そして日本酒はどれも名門の白鶴・白鹿・恵美福・剣菱・六十余州。
銘柄はこんなものでした。
酒粕が入荷する時期はそれはもう
飛ぶように売れていたところが時代を象徴するところです。
が、
手頃価格な焼酎が日本酒の売り上げを遂に抜いてしまい、
日本酒の需要の低迷で、当然酒粕の入荷も減っていく流れになります。
酒粕とは酒のかすです。これが利幅も良かったので残念でした。
酒業界もこれではいけないと駆使して誕生したのが
紙パック・900ML・冷酒など目でも味わえる
乙な日本酒が製造される走りとなります。
キリンビールにしろ日本酒にしろ、
穏やかに堅調な売り上げを維持していたのが
まさかまさかの事態になり、
それがもとで底力を発揮して、改善・改良・新製品と
新たな素晴らしさを発揮していく変革の時代の到来でした。